鍼灸施術が怖い…痛いって本当？響きの感覚などの疑問点を解決します

さまざまな症状に効き目がある、鍼灸に興味がある方は、多いのではないでしょうか。肩こりや腰痛の緩和だけではなく、生理不順などにも良い影響を与えてくれます。施術には鍼を用いるため、痛みを感じるイメージがあります。しかし、実際はそのような心配はいりません。

今回は、このような鍼灸に関して抱きやすい疑問点にお答えしていきます。これを読めば、安心して鍼灸院に足を運ぶことができるはずです。ぜひチェックしてみてください。

鍼灸施術に痛みはある？

上記でも少し触れましたが、鍼灸施術では、強い痛みを感じることはほとんどありません。しかし、鍼灸特有の「響き」という感覚を覚えます。

鍼の特徴

鍼治療で使用する鍼は、約0.2mm前後の太さしかありません。極めて細く、注射針を刺された瞬間に感じるような痛みとは無縁です。また、鍼の先端も尖っているのではなく、丸みを帯びています。そのため、抵抗なく皮膚に入っていきます。

痛みを感じる場面

鍼をうった瞬間に強い痛みを感じることは稀です。しかし、施術後に筋肉痛のような痛みを感じる人は一定数存在します。症状がかなり深刻だった場合に、その箇所の状態が良くなる過程で、不快な症状の生じることがあるからです。これを「瞑眩」と言い、鍼灸がしっかりと効いている証でもあります。

瞑眩を鍼灸の副作用として受け取ってしまい、症状が良くなる前に施術に通うのを止めてしまう人も多いものです。しかし、続けることが良い結果に繋がる可能性が高いため、専門家の意見を聞いた上で判断しましょう。

「響き」はどんな感覚？

響きとは、筋肉が凝っている箇所に鍼がヒットしたときに生じる感覚です。ズシンと重くなる、ジーンと広がっていくなど、感じ方には個人差があり、それが心地良いという人も珍しくありません。響きを感じるのは、刺激から身体を防御するために力の働くことが理由です。鍼が最大限活かされていると言えます。

鍼灸を控える必要がある人は？

あらゆる症状に効果の期待できる鍼灸ですが、以下に該当している場合は施術を受けるのを控えましょう。

飲酒している

鍼灸前後の飲酒は推奨されていません。効果が薄れてしまったり、血流が良くなることでアルコールが回りやすくなったりすることが懸念されます。飲酒の予定がある日程は避けることが大切です。

妊娠している

妊娠中、特定の箇所に対する鍼灸を行ってはならない時期があります。正しい判断が必要となるため、不安が大きい場合は止めておきましょう。しかし、つわりなどの症状を和らげる目的で施術を行うパターンも多いため、ご希望があれば専門家に相談してみてください。

悪性腫瘍がある

悪性腫瘍部分を刺激してはいけません。しかしこちらに関しても、悪性腫瘍そのものではなく、病気によって引き起こされる症状の緩和を目的として、鍼灸施術を選択できる場合があります。

出血性疾患がある

鍼灸では内出血の可能性があり、出血性疾患がある人への施術には危険が伴います。

緊急時

緊急時や早急な手術を要するときは、鍼灸ではなく、すぐに然るべき処置を受けなければなりません。

鍼灸の所要時間の目安は？

スケジュールを立てる際に気になってしまうのが、鍼灸にかかる所要時間ではないでしょうか。基本的に、全身で1時間ほどとなります。部分的に施術するのであれば、10分程度で終わることもあります。すぐに施術に入るのではなく、問診票の記入や診察、着替えの時間があるため、少し余裕を持っておくと安心です。

鍼灸に保険は適用される？

鍼灸に保険が適用されれば、金銭的な負担が軽減されます。鍼灸に保険が適用されるには、条件があります。それは、神経痛やリウマチなど対象となる傷病であることと、医師による鍼灸を受けられないという、2つの項目を満たしていることです。保険の適用には、医師の同意書や療養費支給申請書、鍼灸施術の領収書などが必要となるため、きちんと準備しましょう。

子どもでも鍼灸施術が受けられる？

鍼灸は、どちらかといえば大人が利用するイメージではないでしょうか。実は、子どもでも施術を受けることは可能です。しかし大人とは違い、鍼を肌に刺さず、触れるようにして施術が行われます。小児鍼灸院も存在します。生後数ヶ月〜小学生までの子どもが対象です。施設によって対応が異なるため、確認してみましょう。

まとめ